さいたま市 北浦和 一般眼科 ぶどう膜炎 緑内障

column

〒330-0074 埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-8-10

お問い合わせ048-831-8819

お知らせの記事 column -

コラム

緑内障について

緑内障は眼圧のために視神経が障害されて視野が狭くなる病気です。

「緑内障」と聞くと、「失明する?」と思ってしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、それは違います。

緑内障は非常に多い病気で、日本人では40歳以上で5%、60歳以上では1割以上が緑内障と言われています。

日本人の失明原因の1位となっていますが、それは患者数が多いからで、緑内障の失明率はかなり低く、早期に発見して適切に治療を受ければ、生涯視野と視力を保つことが可能です。

発見

緑内障の早期は自覚症状がありません。
なぜかというと、眼圧はかなり高くないと眼が痛くなったりかすんだりしません。眼圧の正常値は21mmHg以下です。
緑内障も色々タイプがあり、眼圧が正常なタイプが圧倒的に多いのです。
視野もかなり進行して、中心に近いところに視野障害が来ないと自覚症状がない事が多く、また、両眼で見ると互いに補い合って視野が悪くても気付かないことが多いのです。

そういうわけで、人間ドックで「視神経乳頭陥凹拡大」、「眼圧が高い」と指摘されたり、コンタクトレンズの検診や何か別のことで眼科受診された際、偶然に見つかることがほとんどです。
緑内障で視神経が障害されると、視神経乳頭といって、脳から来た視神経が眼球の中に入ってくる部分があり、そこのくぼみが拡大したり、深くなったりします。これが、「視神経乳頭陥凹拡大」です。
しかし、近視が強いと、視神経が障害されていなくても視神経乳頭陥凹が拡大していることがしばしばあり緑内障と間違いやすいのですが、近視が強いのは緑内障の危険因子の一つでもあります。

緑内障の早期発見のために、40歳を超えたら眼科で検査を受けてみることをお勧めします。
また、緑内障と診断されても、仕事や生活を変える必要はありません。定期的に通院し、緑内障とは、長く、うまく付き合って行くようにして下さい。

緑内障診療の実際

緑内障は治療しても元に戻すことはできません。
死んだ神経を元に戻すことはできないからです。
緑内障では、眼圧を下げて視野を保つことを目指し、治療により眼圧が下がったのかどうか、それに伴う視神経の障害を把握するために、視力検査、眼圧検査、眼底検査、視野検査、OCTを行います。

<眼圧>

今までの眼圧で視神経が障害されたので、無治療での眼圧をまず把握し、その後から治療が始まります。
治療後の眼圧がどうなっていくか診ていきます。
眼圧は1日の間でも変動したり、また、様々な要因で変動するので、定期的に測定し、流れを見ます。

<眼底検査>

視神経が障害されると、視神経乳頭陥凹が拡大します。
その陥凹の深さや形を観察します。眼底カメラで記録することもあります。



眼底カメラ詳細

<視野検査>

緑内障の進行を把握するのに、重要な検査です。
けれども、自覚的な検査なので、その時の体調や、気持ちや、集中力により、結果が左右されることがあります。



ハンフリー自動視野計詳細

<OCT>

網膜の断層撮影を行い、視神経が障害され、菲薄化したところを検出します。緑内障はまず視神経が障害され、何年か経ってから視野異常が出てくることが判っています。
OCTは早期の視神経障害を検出するのに有用です。
なお、OCTで、緑内障性の異常が検出されるが、視野は正常という場合(前視野緑内障)、治療をどうしていくかについては、議論のあるところです。

また、他覚的な検査ではありますが、種々の要因により、実情と異なる結果となることもあり、OCTだけで視神経の障害を判断することができません。
これらのことから、当院では、最新の機器を取り入れ、できるだけ患者さんの状態を掴む努力をしておりますが、器械の判定結果だけを鵜吞みにするのではなく、種々の検査を総合的に判断して、緑内障の進行の把握に務めております。

OCT詳細

<治療>

点眼薬からはじまりますが、近年、SLTというレーザー治療の有効性もいわれております。
それぞれの患者さんに最も適切な治療を選択しております。
経過により手術を要する場合には、スペシャリストにご紹介し、患者さんにとって最も良いと考えられる医療が提供できるよう心がけています。

緑内障タイプと薬剤や治療について

緑内障は、大きく開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の2つのタイプに分けられます。
眼の中の虹彩(茶目)の付け根に隅角という場所があります。
ここは、眼の中の房水という水が排出される場所です。
この隅角が開いているか閉じているかで分けた分類方法です。
タイプにより治療方針や日常生活における注意点が大きく違いますので、ご自身の緑内障がどちらのタイプかを知っておくことが大事です。

閉塞隅角緑内障では、散瞳(瞳が開く)を生じるような条件(精神的ストレス、長時間暗い所で仕事をすることや散瞳薬や向精神薬の投与を受けることなど)が加わると、隅角が閉塞されて急に眼圧が上昇する急性発作が誘発されることがあります。
一方、開放隅角緑内障では、散瞳による悪影響はありません。 
この点が混同されて、散瞳作用を持つ薬剤の多くが緑内障に禁忌とされてしまっていますが、この場合の緑内障というのは閉塞隅角緑内障と解釈して大きな誤りはありません。

消化器内視鏡、睡眠薬、向精神薬、乗り物酔い止め、胃薬、風邪薬、抗パーキンソン病薬など、緑内障には投与禁止や要注意とされている薬剤でも、開放隅角緑内障の方には投与できるので、医師にお尋ねください。
閉塞隅角緑内障やその予備軍の閉塞隅角症では、眼圧が急に上昇する可能性が高い場合、発作を起こさないようにレーザー治療や手術をします。

当院ではより安全性が高いとされるYAGレーザーで治療しています。

YAG(ヤグ)レーザー詳細

坂井眼科

330-0074
埼玉県さいたま市浦和区北浦和3-8-10

  • 京浜東北線「北浦和駅」より徒歩2分

  • お問い合わせ048-831-8819

受付時間
-
-
【休診日 : 木曜日・日曜日・祝日】

…土曜のみ9:00~17:00(昼休みなしで診療しております)